かんそうおきば

ポエミー

君の名は。観てきた

遅ればせながらやっとこさ観てきました

 

あらすじ

 

田舎の高校生、三葉と都会の高校生瀧は夢の中で入れ替わってしまう。最初こそ戸惑うが携帯に日記を残すなどして少しずつ順応していく。しかし、彗星が観測できるという日を境に入れ替わることが出来なくなってしまう。

 

的な話

 

思ってたよりSFな話で面白かったです。個人的には最後出会わないで終わって欲しかったなあなどと思ったり思わなかったり……

とにかく映像美が凄まじくて 雨の一粒一粒まで描写されてるのは本当白目剥きそう アニメーターさんとかちゃんと寝ているのだろうか 寝てほしい

三葉の家系は代々入れ替わる能力を持っているのかなあ そうだとしたらお父さんが入れ替わった末に出会った人なのかどうかがきになる。お父さんは「妻を愛したのであってこの家を愛したのではない」と言って出ていくわけだけどこの入れ替わりが代々続くものだとしたらそれは糸守の神様が巻き起こしている奇跡に巻き込まれた男の悲痛な叫びですね パンフとか全然読んでないので情報出てたら恥ずかしいな……

三葉と瀧の時間がずれたまま入れ替わっていたというトリックで話は急展開を迎えますが、糸守の町が水に沈むまでの数週間?数ヶ月?をやり直すチャンスを与えたのはやはり糸守の神様でしょうか でも瀧にとっては「町」を救いたいというよりは「三葉」を救いたいという気持ちが強かったんじゃないかなあ

「三年後三葉が死んでいる世界の瀧」が「三年前まだ生きている三葉」に入れ替わり町を救おうと奔走し、「三年後自分が倒れている場所」に向かうと「三年後の自分と入れ替わっている三葉」に出会うことができ、ようやく初対面 ややこしっ

いうなれば三葉がみんなを避難させてみんなが無事だったという出来事が線路の切り替え地点になってるんですね 自分が死ぬ未来から自分が生きる未来へと進路を変えたという これ瀧は全て忘れてないとおかしいと思うんですよね。三葉が死ぬ時間軸で二人は入れ替わってるわけなので三年前に時間軸の分岐点で行き先を変えたということは三年後の瀧は三葉が入れ替わった瀧じゃないじゃないですか。

瀧の回想から察するに自分が起こした行動とかは覚えているけどなんでそんなことをしたのか動機が思い出せないって感じなのだろうか 丸々と消えてしまった時間はあるけれどそこからはみ出した「行動」による思い出が全て忘れるのを阻んでるのかなあ

その点三葉は覚えてるはずですよね 自分で分岐点を変えるレバーを引いて、そのまま地続きで未来へと向かっているわけだから ただ、この映画内で散々言っている通り、夢の出来事はすぐ忘れてしまう……それでも瀧よりはしっかりと覚えていそうだなあ

すごーくまとまりよく終わったなあという印象なのですがやっぱり出会わないで終わった方が個人的にはすっきりしたかな……三葉が死ぬという未来だったから二人は夢で入れ替わったのであって三葉が死んでない時間軸では二人は入れ替わってないはず……?言ったら映画の前半ほぼ無かったことになるってことですよね それでも出会う二人 オウ、ラブパワー……

割とバッドエンドも好きなので出会わないオチも観てみたいなあと思いました

そういえばこの映画脇を固めるサブキャラクター達がめちゃくちゃ魅力的だなあと思ったんですよね てっしーなんかは「この町でずっと生きていくんだと思うよ……」なんて貴様本当に高校生か?って感じの諦観的なセリフを呟いたりしますが、三葉に避難計画を持ちかけられるとノリノリで応じてて、ああ、彼にとってこれは歓迎するべき「非日常」なんだろうなあなんて考えました なんとなくこうなるんだろうなあと答えの見えている未来を少し退けてくれそうな三葉の計画はてっしーにとって願っても無い出来事だったんだろうなあと そんな感じで随所に青臭さみたいなものがにじみ出ているキャラクターが多くて素晴らしかった

ラスト云々はあくまで個人の一意見なので読み流してください 面白かったです。